現在の北見市は平成の大合併によって端野町、留辺蘂町、常呂町と合併して巨大な市になりました。
元の北見市は商工業とサービス業が主な産業ですが、かつて北見はハッカの生産量が世界一でした。
そのかつて盛んだったハッカの生産を展示しているのがハッカ記念館です。
先日、管理人のひろしが行ってきたので、記事にしますね。
北見ハッカ記念館の位置と概要
〒090-0812 北海道北見市南仲町1丁目7−28
0157-23-6200
休館日
月曜日と祝日の翌日
※月曜日が祝日の場合は翌日
※金曜・土曜が祝日の場合は翌日も開館
12月30日~1月6日
開館時間
5月1日~10月31日 9:00~17:00
11月1日~4月30日 9:30~16:30
入館料
無料
北見ハッカ記念館はもともとホクレン北見薄荷工場となっています。
昭和58年に操業をやめて解体されると同時に北見市に寄贈されてハッカ記念館になりました。
建物は真四角な洋館となっています。
ハッカ記念館の前には花壇があるのですが、ハッカの原料となるペパーミントが栽培されています。
ハッカの原料は日々品種改良されて耐寒性や繁殖性を高めていきました。
ペパーミントの他にハーブが育てられています。
館内に入ると入館書にどこから来たかや人数を書いて提出します。
まずは人とハッカというハッカの歴史についての展示があります。
そして、大きな部屋にはハッカができるまでの大まかな説明やハッカの生産に使われた設備や道具が展示されています。
ハッカの生産は乾燥させたペパーミントを水蒸気により蒸溜するとハッカ油が抽出されます。
そして、さらに加工して乾燥させたものが薄荷脳(メントール)が精製されるのです。
これがハッカ飴やお菓子に使われたり、歯磨き粉やタバコに使われるのです。
出来上がった薄荷脳は缶詰されて木箱に詰められて世界に輸出されていました。
最盛期の世界でのシェアが70%というイカれた供給量ですね!
二階に上がると工場長室があってハッカが使われている商品が展示されていました。
食品や歯磨き粉、マウスウォッシュ、目薬やタバコなどが展示されています。
ハーブの香りを楽しめる展示です。
小箱のフタを開けると様々なハーブの香りを楽しむことができます。
2階の真ん中の部屋はカギがかかっていて、その隣の部屋にはホクレンハッカ工場の模型が展示されていました。
薄荷蒸溜館でハッカ油の抽出のデモンストレーションを見る
ハッカ記念館の敷地には薄荷蒸溜館があります。
午後になるとハッカ油の抽出する時間になると言われて行ってみました。
こちらでは乾燥したハッカからハッカ油を蒸溜する装置が展示されています。
特に田中式の蒸溜装置は抽出されるハッカ油が効率的に取り出せたと説明されました。
こちらが乾燥された原料のハッカとなります。
これを蒸留装置に焚べられて出がらしは牛や馬のエサとなって、そのフンが肥料となってペパーミントを育てるのです。
昔からサイクル型農業をしていたのですね!
薄荷蒸溜館ではミニチュアの蒸留装置を使ってハッカ油の抽出のデモンストレーションをしていました。
そして、出来たてのハッカ油を手につけてもらって肌や髪に塗るように促されます。
薄荷蒸溜館ではハッカ油やハッカの入ったクッキーやハッカ飴、ハッカ樹氷といったお菓子が売っています。
ハッカ記念館のまとめ
北見市街は商工業の街のせいか市内には観光名所はあまりありません。
その中で唯一というくらいの北見市内の観光名所となっています。
ぶっちゃけると展示物だけで見ると退屈な所と言えるでしょう。
しかし、ここの良いところは館長や職員の対応がとても親切で丁寧に説明してくれます。
今までいろいろ観光名所を巡ってきましたが、一番職員の対応がいい所と言って過言ではないほどです。
ぜひとも、北見市街を通って時間があるならハッカ記念館はオススメな観光名所です。
北見ハッカ記念館の口コミ
ニックネーム:ミント
住んでいる地域:関東
移動手段:車(レンタカー)
場所:北見ハッカ記念館
北見市内に宿泊をして、何か名所がないかと調べてハッカ記念館に行きました。
場所が北見駅から歩いて10分くらいの場所にあります。
広々とした敷地におしゃれな洋館があって往年の雰囲気を保っていました。
説明員のおじさんがとても丁寧にハッカの歴史なんかを説明してくれました。
最初はあまり期待していなかったですが、思いの外良かったです。
また、北見駅からハッカ記念館に向かう道中にSLが展示している公園があったので鉄ヲタの人は要チェックですね。