網走地方

網走のモヨロ貝塚はオホーツク独特の文化を知ることができる史跡

投稿日:2018年6月11日 更新日:

5世紀から9世紀にかけて網走やオホーツク海側ではオホーツク文化が栄えていたとされています。
1913年(大正2年)に網走にやってた米村喜男衛によって発見されます。
その後の何度も調査をしてオホーツク文化があったことをつきとめます。
今回は古代オホーツク文化の史跡のモヨロ貝塚を取り上げますね。

モヨロ貝塚の位置と概要

〒093-0051 北海道網走市北1条東2丁目
0152-43-2608

休館日
月曜日・祝日、年末年始

7月~9月は無休
4月~5月GW中と10月~11月の祝日は開館します。

開館時間
9:00~17:00
(11月~4月は16:00まで

入場料金
大人 300円
大学生・高校生 200円
中学生・小学生 100円

※20名以上の団体 20%割引

モヨロ貝塚に見学に行きました

管理人ひろしがモヨロ貝塚に行ってきました。
本当は網走の花火大会の見どころを探していて思い出したのがきっかけだったりします。
ちなみに網走の花火大会はモヨロ貝塚付近は当日は関係者以外立入禁止ということでした。

モヨロ貝塚の駐車場です。
普通車20台程度、大型バスが3台ほど同時に止められますね。

 

駐車場に車を止めると館内に続く連絡通路があります。
ここは階段とエレベーターがありますね。

モヨロ貝塚の出入り口となります。
外にはオホーツク文化貝塚と続縄文文化竪穴住居群があります。
私はまずは中に入ってみました。

 

モヨロ貝塚の敷地全体図となります。

 

入口で300円を払って最初に地下一階の貝塚展示室に案内されます。
貝塚の復元されたものモヨロ貝塚を発見した米村喜男衛についての展示がされています。

 

一階に戻るとモヨロ人が神と崇められていた熊の頭を模した石の頭部像が展示されています。

 

続いて映像コーナーのプロジェクターで5分ほどのオホーツク文化の映像を見ることになります。

 

2階に上がります。
階段の頭上に白鳥や鴨といった野鳥、奥には海洋に棲んでいるクジラなどの剥製が飾られています。

 

モヨロ人が狩りをした弓矢や銛が展示されています。
森谷山では弓矢で鳥や獣を狩りをして、海で船を刈ってアザラシやクジラを銛で突いていました。

 

そして、当時使われていた土器や装飾具、道具が展示されています。

 

こちらはモヨロ人が実際に住んでいた住居の内部を模したものとなります。
内部は薄暗くて、中央に囲炉裏があって部屋の隅には棚があってそそこに熊やキツネなどの毛皮や動物の骨が置いてありました。

 

復元住居を出ると若き日の米村喜男衛が発掘している様子が再現されています。
モヨロ人は葬儀の際に体育座りの体勢で頭に土器を被せられて埋葬していたことがわかっています。
右側の奥にはミンククジラの頭部の骨が展示されています。

 

その隣にはモヨロ人の被瓶墓が再現されています。
ここを覗くとお察しのとおりです。

 

モヨロ人が海で狩りをしている様子が再現されています。
木製の船に乗ってアザラシの子供の毛皮を纏って銛を構えています。
こちらの毛皮は触れることができたので触って見ると毛は案外柔らかくて暖かそうでした。
右側の衣紋かけには実際に身に付けてみることも可能です。

 

こちらではモヨロ貝塚から出てきた動物の骨や貝を実際に触ってみることが可能です。
骨は木の枝のような感覚でしたね。

 

モヨロ人は捕らえた動物や海獣の骨を取っておいて削り取って銛や鏃、釣り針を作って道具にしていました。
そのため住居にはたくさんの骨が置いてあるのですね。

 

当時のモヨロ人がどんな人物だったかについて展示されています。
モヨロ人は頬が張り出して、アゴが大きく、まぶたが厚くて、鼻は低いという全体的に平坦でガッチリした顔をしていたらしいですね。
平均身長は160cm前後で当時としては大柄だったとしています。

 

そして、海獣の牙の彫刻で婦人像が見つかっていて、その彫刻には襟のついたワンピースの服を着ていて、背中にH状の装飾をしていて両手を前に組んだ前かがみの姿勢になっているということです。

 

先を進むとフクロウとエゾリスの剥製があります。

 

続いてモヨロ人の墓域展示室になっています。
右手が埋葬されている図となっています。
頭に被せた土器が墓標みたいになっていますね。
左手が埋葬後の様子が再現されています。

 

こちらは昭和のモヨロ貝塚の調査の写真が展示されています。

 

室内を出て外を探索してみます。
まず目につくのが復元されたモヨロ人の住居です。
入り口はカギがかってあって中に入ることはできません。

 

発掘された竪穴式住居跡です。

 

住居の隣が墓域となっています。

 

そして、木のトンネルに入ります。
その奥が続縄文文化竪穴住居群となっていますが、明確な住居は見られませんでした。

そして一回りをして竪穴が何個かあってモヨロ貝塚の入り口になります。
そのまま連絡通路を通って後にしました。

 

モヨロ貝塚のまとめ

今回はモヨロ貝塚の一部を紹介しました。
私は小学生の時にここに来たはずなのですが、建物もすっかり新しくなっていてビックリしました。
しかし、外の展示物は昔とそう変わっていないと思いました。

 

モヨロ人は9世紀になると忽然と姿を消してしまうことを知りました。
うーん、謎が深まりますね。
北海道といえば自然を目当てに来る人が多いと思いますが、こういった北海道の史跡も珍しいので面白いですよ。

 

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