北海道の知床は世界自然遺産に登録されて10年以上経つ景勝地です。
その代表的なところと言えば知床五湖となります。
実は知床五湖を散策する際には時期によっての注意点があります。
その他服装、装備なんかをお伝えしますね。
知床五湖の位置と概要
知床五湖は宇登呂より車で30分ほど進んだ場所にあります。
まずは国道334号線を走り、左折して道道93号線に入ります。
知床五湖までは舗装道路なので比較的快適にドライブ出来ると思います。
知床五湖フィールドハウス
〒099-4100 北海道斜里郡斜里町遠音別村
0152-24-3323
開館時間
期間 | 駐車場 | フィールドハウス | 売店・休憩施設 |
---|---|---|---|
4/20-8/31 | 8:00-18:30 | 8:00-18:00 | 8:00-17:00 |
9/1-9/15 | 8:00-18:30 | 8:00-17:30 | 8:00-17:00 |
9/16-9/30 | 8:00-18:00 | 8:00-17:00 | 8:00-17:00 |
10/1-10/20 | 8:00-17:30 | 8:00-16:30 | 8:00-17:00 |
10/21-10/31 | 8:30-17:00 | 8:30-16:00 | 8:30-16:30 |
11/1-11/8 | 8:30-16:30 | 8:30-16:00 | 8:30-16:30 |
駐車場
五湖駐車場では駐車料金が以下と通りかかります。
バイク 200円
普通車 500円
マイクロバス 1,000円
大型バス 2,000円
まず、知床五湖を散策する際に基本的なマナーとして以下のものを守る必要があります。
ここがただの観光地ではなくて、自然遺産ということもあり厳粛なルールがあります。
- 野生動物に餌を与えない。
- ゴミを捨てない。
- 調理や食事をしない。
- タバコを吸わない。
- 湿原や植生を踏み荒らすことのないよう、歩道を外れて歩いたり、休憩をしない。
- 動植物を故意に持ち込まない。ペットを連れて入ることはできません。
知床五湖の高架木道
知床五湖を巡るには高架木道と地上遊歩道があります。
高架木道は全長800mで知床一湖の湖畔まで行くことができます。
見晴らしも良くて歩きやすいのでカジュアルに楽しむなら高架木道を一湖湖畔まで歩くのがいいですね。
こちらは開園から閉園まで無料で利用できます。
このように木道の高架下には周囲に電気柵があるためヒグマが上がってこないので安全に散策できます。
木道は段差がなくて傾斜もあまりないため、車椅子やベビーカーでも支障なく散策できるのがいいですね。
高架木道の手すりは手にトゲが刺さる恐れがあるので、基本的に触らないようにしましょう。
知床五湖の地上遊歩道
知床五湖の地上遊歩道は知床五湖をガッツリ楽しむならこちらの選ぶのがいいですね。
こちらはヒグマとの遭遇を想定しているので安全のため閉鎖される場合があります。
また、こちらは一方通行で最終的に高架木道に接続して帰ることになります。
そして、遊歩道にはトイレや売店などはありません。
知床五湖で地上遊歩道を利用する際は時期によりルールが変わるので、注意点を挙げてゆきますね。
開園から5月9日まで
この時期は春の植生保護期となります。
知床五湖フィールドハウスで立入認定申請を行い、申請書に所定事項(代表者氏名・住所・立入人数)を記入し審査を受けます。
そして、同施設にある券売機から人数分チケットを購入して申請書と一緒に受付に提出します。
・大人250円
・子供(0歳-小学生まで)100円
手続きが終わると10分ほどレクチャーを受けたら地上遊歩道を散策することができます。
この時期は残雪があったり、雪解けで地面が濡れているので長靴が必須となります。
5月10日~7月31日まで
この時期はヒグマが冬眠から覚めて活動時期になります。
そのため、安全第一として登録引率者が引率するツアー形式で遊歩道を歩くこととなります。
コースが大ループと小ループがあって歩くコースが変わってきます。
大ループが五湖から一湖を全部回る全長3kmの遊歩道となります。
小ループが二湖と一湖を巡る1.6kmの遊歩道です。
そして料金は以下のとおりとなっています。
大ループ
大人(中学生以上) 4,500円~5,300円
小学生 2,250円~4,500円
0歳 - 未就学児 100円~4,500円(事前要相談)
小ループ
大人(中学生以上) 3,500円
小学生 2,000円
0歳 - 未就学児 2,000円(事前要相談)
8月1日から閉園まで
この時期は夏の植生保護期となります。
春の植生保護期と同様に申請書とチケットを購入して受付をしてレクチャーを受けます。
混雑する時は10分おきに50名までの立ち入り制限されます。
8月は特に混雑が予想されると思います。
知床の紅葉の見頃は10月上旬から中旬までとなっています。
厳冬期
知床五湖は冬でも散策することができます。
夏とは違った知床五湖と楽しむなら冬に来るのも一興ですね。
こちらは1日2回のツアーで所要時間は3時間程度となります。
料金は大人1名 6,000円~となります。
知床五湖を巡る際の服装について
まず、知床は基本的に寒いところだと思っていいです。
春と秋は温かい帽子にダウンジャケットや厚手の長ズボンを着用してください。
そして手袋を履いて、靴も歩きやすいトレッキングシューズなんかを履いてください。
夏はつばの広い帽子を被り、薄手の長袖シャツと長ズボンを履いてください。
また、薄手の手袋か軍手を履いて、靴はスニーカーやトレックシューズを履いてください。
春と雨の日は長靴が必要となります。
春は残雪があるのと雪解けで地面が濡れています。
知床自然センターで1日500円で長靴をレンタルできます。
そして雨の日は傘でなく、雨カッパや雨を弾くジャケットやウインドブレーカーなどを着用してください。
持ち物はリュックは背負って飲み物は水かお茶のみ持ち込んで、甘いジュースや食べ物は持ち込まないようにしてください。
※甘いいろはすといった味のついた水も持ち込まないようにしてください。
そして、5月半ばになると小アブやブユが発生してきて夏になると蚊が出てきます。
そのため、虫よけスプレーや虫よけグッズを身につけることを忘れないでください。
普通の虫よけスプレーではアブやブユは効果がないので、ハッカ油なんかが効果があります。
ハッカ油はパークサービスセンターや道東の道の駅の一角にだいたい置いてあります。
服装や持ち物についてはこちらのPDFを参考にしてみてください。
管理人ひろしが知床五湖を散策しました
2018年9月15日に知床五湖を散策してきました。
この時期は夏の植生保護期なので、散策前にレクチャーを受けてから遊歩道を歩きました。
今回はウトロの町から知床五湖散策までを含めてゆきたいと思います。
ウトロの町を出て、坂を登るとバス停の停留所みたいな駐車スペースがあります。
ここが知床八景のプユニ岬展望台となります。
ここらへんは木の枝がフサフサなので、見通しが微妙でした。
知床自然センターを経て道道93号線に入ると舗装されているものの、カーブがきつく高低差もある激しい道路となっています。
制限速度30kmとなっていて、キタキツネやエゾシカが路上にいる場合もあるので通行注意です。
知床五湖やカムイワッカ湯の滝に行く際は絶対寄り道してほしいスポットとなります。
上記のマーキングしたところに車を停めて、徒歩で道路を下ってください。
イワウベツ川河口の風景がとても良いです。
おそらく昼間にはごっついレンズをつけたカメラを持ったカメラマンがいるのですぐわかります。
そうして、舗装道路を進むと知床五湖の駐車場となります。
私は普通車なので500円を支払って駐車して知床五湖フィールドハウスへと行きます。
中に入ると券売機があるので、人数分のチケットを買います。
大人一人250円となります。
知床五湖の遊歩道を利用する申請書を書いてゆきます。
利用日時と代表者氏名と住所、人数なんかを書き込んで、券売系で買ったチケットと一緒に提出をします。
そして、立入認定書をもらって、次回のレクチャーの時間を教えられます。
レクチャーまで知床五湖のジオラマを見てルートを確認したり、ヒグマ対策の掲示板を見たりします。
続いてレクチャーを受けます。
まずはビデオを見て散策時の注意やヒグマに遭わないようにする方法などを勉強します。
熊よけの鈴を携帯したり、見通しの悪い所では大声を出して人がいるアピールをします。
その後、知床財団の職員からヒグマの出現情報を教えてもらいます。
なんと、3日前にヒグマが出没したということでした。
レクチャーが終わると遊歩道を歩くことになります。
やはり、ここはクマが出るかもしれないという緊張感を味わって遊歩道を歩いてゆきます。
私は迷わず右側の大ループを歩くことにします。
遊歩道は土の道でぬかるんでいる箇所では木の板や棒が置いてあって、短靴でも問題なく歩けます。
雨が降っていたり、雨後はぬかるんでいるので長靴で歩いたほうがいいですね。
しばらく歩くと五湖に到着です。
そして、四湖、三湖、二湖と歩いてゆきます。
この日は天気が良くて日差しもやや強く、無風だったので水面も穏やかで逆さ山なっていてとても素晴らしい景色でした。
二湖のところで少ループの遊歩道と合流します。
私はヒグマが出るかもしれないとビビりながら早足で進んでいたので、前のレクチャーを受けた人に追いついていました。
途中でこのような立て札があるので散策しながら勉強になります。
そして、一湖となります。
画像をみてわかるとおり、水面に水草が茂っていました。
そして、高架木道の入り口となります。
ドアを開けて中に入るとドアは一方通行で後戻りできません。
階段を登るとゲートになっていて、クマやエゾシカといった大型の動物は入れないようになっています。
高架木道の入り口は展望台とベンチのある休憩スペースとなっています。
遊歩道を歩いているとここで休みたくなりますね。
高架木道の手すりには注意書きや案内板がついています。
ここではドローンの飛行は禁止となっています。
高架木道では基本的に左側通行となっています。
高架木道の展望台から知床連山を見る。
知床五湖パークサービスセンターの様子です。
エゾシカの剥製やお土産物やエゾシカバーガー、こけももソフトクリーム、ジュースの自動販売機があります。
私はこけももソフトクリームとこけももサイダーを買いました。
知床ではコケモモが自生している赤い果実です。
コケモモソフトは桜っぽい味で甘さ控えめとなっています。
知床五湖の散策を終えて次は羅臼湖に行くこととなります。
知床五湖の口コミ
ニックネーム:どじくす
住んでいる地域:関東
移動手段:車(レンタカー)
場所:知床五湖
9月に台風が接近する中、羽田空港からかろうじて一便だけ飛んだ飛行機に乗って女満別に到着。
以後、女満別空港でレンタカーをピックアップし、知床に向かいました。
土砂降りだったので到着当日に知床五湖を訪れることは諦めて、道中は少々寄り道し、中標津のメロディーロード(車で走ると「知床旅情」が車内に聞こえてきます)を何往復もしてみたりしながら、初日はウトロの知床第一ホテルに宿泊。
翌日朝からは台風一過の快晴となり、いよいよ知床五湖へ!
一湖、二湖までであれば、高架木道が整備されているため安全に散策が可能ですが、三、四、五湖を散策するには、林道を通らなければなりません。
知床はヒグマの生息域であり、ヒグマ対策として三~五湖を散策する人は、事前に15分程度の簡単な講習を受講してから出かけることになります。
指導されるのは、餌となる食料などを持ち込まないこと。持っていたとしても、匂いなどが広がらないように密封されていること。
および、臆病なクマの性格を踏まえ、なるべく音を出しながら散策することなどでした。
ちなみに、前日午後にヒグマ出没情報があり、その後は即閉鎖。
この日の朝から再度オープンとなっていたとのことです。
前日に訪問せず、ついてました。
同時に散策する人は多数いるので、不必要に恐れすぎることはしなくても大丈夫です。
三湖以降は手付かずの自然がそのまま残されている状態で、「地球の原風景を見た」といっても過言ではありません。
訪れる際に気をつけたいこととして、雨が降った翌日は、散策路がぬかるんでおり、足元が泥だらけになること。
可能であれば、長靴などが良いかもしれません。
ニックネーム:shirotan31
住んでいる地域:関東
移動手段:車(レンタカー)
場所:知床五湖
家族4人で知床に行きました。
知床五湖への高架になっている道を歩きましが、お天気が良く湖が輝いていて、とてもきれいでした。
地上の遊歩道はヒグマの目撃情報があるという事で封鎖されていましたが、歩いていると、人だかりが出来ている場所があり、行ってみると高架の上から実際に遠くではありましたがヒグマを見る事が出来ました。
また、エゾシカもすぐ近くまで来て、高架の下を通ったので、子供は大喜びでした。
食事は羅臼の道の駅で食べました。混んでいて、案内されるまで15分程待つと言われましたが、折角なので待ってそこで食べました。まぐろやホタテ、えび、いくら等の海鮮丼はもちろん、子供の食べた豚丼やかつ丼もとても美味しかったです。また、レンタカーで通った羅臼岳は少しカーブが多く、子供は車酔いの症状が出ましたが、山頂付近の駐車場で降りて新鮮な空気を吸い、そこから北方領土を見る事が出来ました。子供も北方領土はテレビのニュースで聞いたことがあるのでしっかり見ていました。機会があれば、また行きたいです。
ニックネーム:ゆき
住んでいる地域:関東
移動手段:車(レンタカー)
場所:知床五湖
世界自然遺産である知床国立公園に行ってきました。
クマが出没するとのことで、1つルートが閉鎖されておりびっくりしました!
さすが自然の公園ですね。
観光地のため人も多く、ハイキングのような気分で、地面ではなくその上に作られた歩道を歩いてまわります。
途中キツネや鹿に間近で遭遇!
向こうも慣れているのか逃げることなく、近くで写真も撮れましたよ。
景観は本当に見事で、こんな場所が日本にもあったんだ、と感激しました。
ニックネーム:かっちゃん
住んでいる地域:関東
移動手段:車(レンタカー)
場所:知床半島
とても新鮮な空気が流れていて、それに自然が広がっていてとても良いところでした。
それに高架木道と地上遊歩道の2つのルートがありそれを無料で利用できるのが私的に楽しかったです。
知床五湖のガッカリ口コミ
ニックネーム:ひろらん
住んでいる地域:北海道
移動手段:車(レンタカー)
場所:知床五湖
彼氏と車で知床五湖に行ったのですが、生憎の雨模様で霧がかかっていて湖が見えませんでした。
記念にと遊歩道を歩いたのですが、風が強くてすごく寒く、ゴールデンウィークに行ったのですが、厚めの上着を忘れてしまい風邪をひいてしまいました。
行きの道と帰りの道で野生の鹿に会ったのですが、外国人の観光客が車を路肩に寄せることもせずに、車から降りて写真を撮っていて渋滞が起きていたのを覚えています。
現地の天気予報を調べていなかったので、調べてから行けばルート変更もできたのにと思いました。
天候が変わりやすいことはわかっていたのに、いつもはチェックしている私がうっかりしていたなぁと今では笑い話になっています。
リベンジしたいと思っているので今度は天候や持っていく荷物をしっかり確認してから行こうと思います。
知床五湖の口コミを投稿する!
Submit your review | |